「Excelで十分」「今更システム化なんて...」
その気持ち、わかります。Excelは万能ツール。でも、毎日2時間の集計作業、月末の地獄の突合作業、「あれ、この数字合わなくない?」事件...心当たりありませんか?
本記事では、実際にExcel業務を自動化システムに移行した複数の事例から、具体的な成果と進め方をお伝えします。Excel愛好家の方、最後まで読んでから判断してください。
Excel業務の「見えないコスト」
Excelは便利なツールですが、以下のような隠れたコストが発生しています。給料明細には載らないけど、確実に存在するコスト。
実際のお客様が抱えていた課題
| 業務 | 課題 | 発生コスト |
|---|---|---|
| 勤怠データ集計 | 入退室システムと人事システムの手作業突合 | 毎日2時間(これ、残業代出てます?) |
| 月次レポート作成 | Excelからの転記・メール送付 | 月末に5〜10時間(土日さようなら) |
| 共有リンク作成 | Boxファイルに1件ずつ手作業 | 月17時間(1,000件)(腱鞘炎まっしぐら) |
| システム間データ連携 | 二重入力 | 月10時間/人(同じこと2回入力する人生) |
これらを年間で計算すると、1人の担当者が数百時間を単純作業に費やしていることになります。その時間で何ができたか、考えると少し悲しくなります。
事例1:勤怠集計を96%削減
Before:毎日2時間の手作業(Excel職人の日常)
入退室システムと人事システム(カオナビ)が分離しており、以下の作業が発生していました。
- 入退室ログをExcelにエクスポート(ポチポチ)
- カオナビから従業員マスターを取得(ポチポチ)
- VLOOKUPで突合(#N/Aが出ると心が折れる)
- 異常値を目視確認(「この人、26時出勤?」)
- 集計結果を報告(お疲れ様でした)
After:自動連携で5分に
API連携により、これらの作業を完全自動化。人間は結果を見るだけ。
入退室システム → 自動取得 → BigQueryに統合 → レポート自動生成
↓
カオナビ → 自動取得
(人間の出番なし)
| 指標 | Before | After | 改善率 |
|---|---|---|---|
| 日次集計工数 | 2時間/日 | 5分/日(自動) | 96%削減(Excel「...」) |
| データ転記ミス | 月3件 | 0件 | 100%解消(#N/A撲滅) |
| レポート作成 | 3日 | 即時 | 即時化(聞かれたその場で) |
技術的なポイント
- Fastify + PrismaでREST APIを構築
- BigQueryに分析用DWHを構築し、「〇〇別で見たい」に即対応
- Cloud Runでスケーラブルに運用(寝てる間も働く)
事例2:二重入力を95%削減
Before:勤怠と工数管理の二重入力(デジャヴ地獄)
勤怠システム(MiTERAS)とプロジェクト管理(CrowdLog)に同じ情報を入力する必要がありました。
| 課題 | 影響 |
|---|---|
| 二重入力の手間 | 月10時間/人の入力作業(同じこと2回) |
| 転記ミス | 月3〜5件の入力漏れ・誤り(人間だもの) |
| 締め作業の負荷 | 月末に数時間拘束(話しかけるな空気) |
After:システム連携で自動化
MiTERAS(勤怠)→ 自動連携 → CrowdLog(工数管理)
(コピペ不要の世界)
| 指標 | Before | After | 改善率 |
|---|---|---|---|
| 月間入力時間 | 10時間/人 | 0.5時間/人 | 95%削減(その時間で映画観られる) |
| 転記ミス | 3〜5件/月 | 0件/月 | 100%解消(人間が触らないから当然) |
| 締め作業 | 8時間/回 | 1時間/回 | 87%削減(オーラ消滅) |
事例3:Box共有リンク作成を97%削減
Before:月1,000件を手作業(指が悲鳴)
クラウドストレージ(Box)で外部パートナーとファイル共有する際、1件ずつ手動で共有リンクを作成していました。
- 1件あたり約1分(右クリック → 共有 → リンク作成 → コピー)
- 月間1,000件 = 17時間/月(指の労災認定レベル)
After:API一括処理で30分に
Box APIを活用し、フォルダ内のファイル情報取得と共有リンク作成を自動化。
| 指標 | Before | After | 改善率 |
|---|---|---|---|
| 共有リンク作成 | 月17時間 | 月30分以下 | 97%削減(指が喜んでいる) |
| ファイル情報確認 | 1件3〜5分 | 即時 | 95%以上短縮(待ち時間ゼロ) |
自動化を進める3つのステップ
Step 1:現状の「見える化」
まず、どの作業にどれだけの時間がかかっているかを把握します。意外と把握してない。
チェックポイント:
- 毎日/毎週/毎月発生する定型作業は?(「毎月アレやってるな...」)
- その作業に何時間かかっている?(正直に計測)
- ミスやトラブルが発生する頻度は?(隠さないで)
Step 2:費用対効果の試算
自動化にはコストがかかります。投資回収の目安を立てましょう。感情ではなく数字で判断。
年間削減時間 × 時間単価 > 開発・運用コスト
例:月10時間削減 × 時給3,000円 × 12ヶ月 = 年間36万円の削減効果
これが開発コストを上回れば、やる価値あり。シンプル。
Step 3:小さく始めて効果を実感
いきなり全社展開ではなく、特定の業務から試験導入することをお勧めします。**「まず1つ成功させる」**が大事。
おすすめの着手順:
- 効果が大きい業務(時間 × 頻度)→ 成果が見えやすい
- ミスが多い業務(品質向上効果)→ 文句が減る
- 属人化している業務(標準化効果)→ 〇〇さん依存からの脱却
Excel vs 専用システムの判断基準
全てをシステム化する必要はありません。Excel のままでよいケースもあります。正直に言います。
Excelのままでよいケース
- 月1〜2回の単発作業(わざわざシステム化するほどでもない)
- 担当者が1人で完結する業務(共有の必要がない)
- フォーマットが頻繁に変わる業務(システム化すると逆に面倒)
システム化を検討すべきケース
- 毎日発生する定型作業(積み重ねがすごいことに)
- 複数人がデータを扱う業務(「最新版どれ?」問題)
- 他システムとの連携が必要な業務(コピペ地獄からの解放)
- ミスが許されない業務(給与、請求など。間違えたら大変)
まとめ
Excel業務の自動化により、以下のような成果が実現できます。
| 事例 | 改善効果 |
|---|---|
| 勤怠集計 | 96%削減(2時間→5分) |
| 二重入力 | 95%削減(10時間→0.5時間) |
| 共有リンク作成 | 97%削減(17時間→30分) |
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Excelとお別れする準備、できていますか?
