「Antigravityって結局なに?Googleの新しいIDEらしいけど、Claude CodeやCodexとどう違うの?」
2026年、AIコーディングツール界隈で最も注目を集めているのがGoogle Antigravityです。Googleが本格的にAIコーディング市場に参入したことで、開発者の関心が急速に高まっています。
でも「名前は聞いたことあるけど、使ったことはない」という方がほとんどではないでしょうか。
この記事では、Antigravityのセットアップから実践活用、そしてClaude Code・Codexとの具体的な使い分けまでを解説します。
この記事で学べること
- Antigravityの基本概念とアーキテクチャ
- セットアップ手順(10分で完了)
- Editor ViewとManager Viewの使い分け
- Claude Code・Codexとの比較と最適な使い分けパターン
Antigravityとは
Google Antigravityは、2025年11月にGoogleが発表した「エージェントファースト」のAI開発プラットフォームです。
従来のコード補完ツール(GitHub Copilotなど)が「人間が書くコードを補助する」のに対し、Antigravityは**「AIエージェントが自律的にタスクを実行する」**というアプローチを取ります。
主要な特徴
| 特徴 | 説明 |
|---|---|
| エージェント型 | タスクを指示するだけで、AIが自律的にコードを書き、テストし、修正する |
| マルチエージェント | Manager Viewで複数エージェントを同時に管理・並列実行 |
| マルチモデル | Gemini 3.1 Pro、Gemini 3 Flash、Claude Sonnet 4.6、Claude Opus 4.6、GPT-OSSに対応 |
| ビルトインブラウザ | IDEにブラウザが内蔵されており、Web開発のプレビューがシームレス |
| クロスプラットフォーム | Mac、Windows、Linux対応 |
2つのインターフェース
Antigravityには2つの画面モードがあります。
Editor View(コーディング向け) 通常のIDE(VSCodeやPyCharmに近い)にエージェントサイドバーが統合された画面です。コードを書きながらAIに指示を出す、従来のAIコーディングに近いワークフローです。
Manager View(オーケストレーション向け) 複数のエージェントを同時に管理するコントロールセンターです。並列にタスクを走らせ、非同期で進捗を確認できます。大規模なプロジェクトや、複数の機能を同時に開発する場合に力を発揮します。
セットアップ手順
必要な環境
- Mac / Windows / Linux(対応ディストリビューション)
- Chromeブラウザ
- Googleアカウント(個人用Gmail。Workspaceアカウントは現時点で非対応)
Step 1: ダウンロードとインストール
公式サイトからOSに合ったインストーラをダウンロードします。
# macOSの場合(Homebrewでもインストール可能)
brew install --cask google-antigravity
Step 2: Googleアカウントでログイン
初回起動時にGoogleアカウントでの認証を求められます。個人のGmailアカウントでログインしてください。
Step 3: プロジェクトを開く
既存のプロジェクトディレクトリを開くか、新規プロジェクトを作成します。
File → Open Folder → プロジェクトディレクトリを選択
Step 4: モデルを選択
設定からデフォルトのLLMを選択します。
| モデル | 特徴 | おすすめ用途 |
|---|---|---|
| Gemini 3.1 Pro(High) | 高精度・低速 | 複雑なロジック、アーキテクチャ設計 |
| Gemini 3.1 Pro(Low) | バランス型 | 日常的な開発作業 |
| Gemini 3 Flash | 高速・軽量 | コード補完、軽微な修正 |
| Claude Sonnet 4.6 | 長いコンテキスト | 大規模ファイルの理解 |
| Claude Opus 4.6 | 最高精度 | 難易度の高い設計判断 |
Gemini 3.1 Pro(Low)が日常使いにはバランスが良いです。複雑なタスクのときだけHighに切り替える運用がコスト効率が高いでしょう。
実践的な活用パターン
パターン1: Editor Viewでの日常開発
Editor Viewは従来のAIコーディングに近い使い方です。
// エージェントサイドバーに指示を入力
「このReactコンポーネントにローディング状態を追加して」
「このAPIエンドポイントにバリデーションを追加して」
エージェントがコードを生成し、差分をプレビューとして表示します。承認すればファイルに反映されます。
Editor Viewが向いているケース:
- 1ファイル〜数ファイルの修正
- バグ修正
- 機能の小さな追加
- コードレビューの指摘対応
パターン2: Manager Viewでの並列開発
Manager Viewの真価は複数タスクの同時実行です。
Agent 1: 「ユーザー認証のAPIエンドポイントを実装して」
Agent 2: 「認証画面のUIコンポーネントを作って」
Agent 3: 「認証フローのテストを書いて」
3つのエージェントが並列で作業し、それぞれの進捗をManager Viewで確認できます。
Manager Viewが向いているケース:
- 新機能の開発(フロント + バックエンド + テストの並列実行)
- 大規模リファクタリング
- 複数のバグを同時に修正
パターン3: ビルトインブラウザでのWeb開発
Antigravityにはブラウザが内蔵されています。
- エージェントにWebアプリを実装させる
- ビルトインブラウザで自動プレビュー
- UIの問題点をスクリーンショットで指摘
- エージェントが修正を実行
デバッグのたびにブラウザを切り替える必要がなく、開発サイクルが短縮されます。
Claude Code・Codexとの比較
クイック比較表
| 項目 | Antigravity | Claude Code | Codex |
|---|---|---|---|
| 提供元 | Anthropic | OpenAI | |
| インターフェース | GUI(IDE型) | ターミナル(CLI) | ターミナル + Web UI |
| 主要モデル | Gemini 3.1 Pro | Claude Opus 4.6 / Sonnet 4.6 | GPT-5 Codex系 |
| マルチエージェント | Manager View(標準機能) | Task(サブエージェント) | Cloud実行(並列) |
| 価格帯 | 無料〜(AI Pro $20/月) | $100〜$200/月(Max) | $20〜$200/月(Plus〜Pro) |
| 得意領域 | 並列タスク・GUI操作 | 深いコンテキスト理解 | 大規模一括変更 |
| プラットフォーム | Mac / Win / Linux | Mac / Win / Linux | Mac / Win / Linux |
使い分けのポイント
Antigravityが向いているケース
- 複数の機能を同時に開発したい(Manager View)
- GUIで視覚的にエージェントを管理したい
- Webアプリの開発でプレビューを頻繁に確認する
- Googleエコシステム(GCP、Firebase)との連携が多い
Claude Codeが向いているケース
- 長いコンテキストを活かした大規模コードベースの理解
- ターミナルベースのワークフローに慣れている
- Skillsによる高度なワークフロー自動化
- 精度の高い設計判断が必要
Codexが向いているケース
- 数十ファイルの一括変更(Cloud実行)
- GitHub連携でPRの自動レビュー・修正
- ChatGPTのエコシステムを活用したい
- API経由での自動化パイプライン構築
詳しい比較は Claude Code vs Codex実測比較 も参照してください。
併用パターン
実は最も効率的なのは併用です。
| シーン | おすすめツール | 理由 |
|---|---|---|
| 新機能の設計 | Claude Code | 深い文脈理解で設計判断が正確 |
| フロント+バック並列開発 | Antigravity | Manager Viewで同時進行 |
| 大規模リファクタリング | Codex | Cloud実行で一括変更 |
| バグ修正 | Claude Code / Antigravity | どちらも得意 |
| コードレビュー | Codex | GitHub統合でPR自動レビュー |
| プロトタイプ作成 | Antigravity | ブラウザ内蔵でUI確認が速い |
料金比較
| プラン | 月額 | 含まれるもの |
|---|---|---|
| Antigravity 無料 | $0 | パブリックプレビュー中の基本機能 |
| Antigravity AI Pro | $20 | 追加AIクレジット付与 |
| Claude Max 5x | $100 | Claude Code + 5倍の使用量 |
| Claude Max 20x | $200 | Claude Code + 20倍の使用量 |
| ChatGPT Plus(Codex) | $20 | Codex基本機能 |
| ChatGPT Pro(Codex) | $200 | Codex最大使用量 |
詳しい料金比較は AIコーディングツール料金比較2026年版 を参照してください。
注意点・Tips
- Workspaceアカウント非対応: 現時点では個人のGmailアカウントが必要です。企業利用の場合は注意してください
- クレジット消費に注意: 複数エージェントを同時に動かすとクレジット消費が加速します。Manager Viewの使いすぎに注意
- モデル選択がコスト直結: Gemini 3.1 Pro(High)は高精度ですがクレジット消費も多いです。日常作業はFlashやPro(Low)で十分
- Git連携は手動: 現時点ではGitHubとの直接統合はClaude CodeやCodexほどスムーズではありません
まとめ
Google Antigravityは、マルチエージェントの並列実行とビルトインブラウザが最大の武器です。
Claude Codeの深いコンテキスト理解、Codexの大規模一括変更と組み合わせれば、開発効率は大幅に向上します。まずは無料のパブリックプレビューで試してみて、自分のワークフローに合うかどうかを確認してみてください。



