スマホでスワイプするだけでシフトを確認・移動できる。モバイルシフト管理アプリ「Shift Bud」は、美容院・サロンのスタッフが施術の合間にスマホだけでシフト運用を完結できるよう設計されています。
「シフト管理アプリ入れたのに、スタッフ誰もスマホで見てくれない...」。店舗で立ちっぱなしのスタッフに「PCでログインしてシフト確認してね」って、無理がありますよね。休憩室にPC置いてる店舗もあるけど、順番待ちが発生するという本末転倒な状況、心当たりありませんか?
せっかくシフト管理をデジタル化しても、結局スタッフとのやり取りはLINEグループ。「シフト入ったから確認して〜」のメッセージが飛び、わざわざPCを開いて確認する人は半分もいない。ツールは入れた。でも使われていない。
この記事では、Shift Budがスワイプ操作・ボトムシート・ロール別UIで、スマホだけのシフト運用を実現したUX設計をお話しします。AIによるシフト自動生成や予約連動の詳細はこちら。
こんなモヤモヤ、ありませんか?
- 「PC版と同じ画面がスマホに出る」: 文字が小さい、ボタンが押せない、横スクロール地獄
- スタッフの利用率が上がらない: 導入3ヶ月で「結局LINEでいいよね」に逆戻り
- オーナー・店長だけが使うツールになっている: 管理者の業務は効率化したけど、スタッフとの情報共有は改善されず
- 「スマホ対応」を謳うアプリが多いけど、実際は小さくなったPC画面が表示されるだけ
「スマホ対応」と「スマホファースト」は全然違う
よくある「スマホ対応」のシフト管理アプリ。画面を縮小してなんとか表示しているだけのものが多いのが現実です。
| スマホ対応(よくある) | スマホファースト(Shift Bud) | |
|---|---|---|
| カレンダー | PC版の月間グリッドをそのまま縮小 | モバイル専用リストビューに自動切替 |
| 日次シフト | 横スクロール必須のタイムライン | 縦スクロールのカード型リスト |
| シフト編集 | 小さいモーダルウィンドウ | ボトムシートで親指で操作 |
| 日付移動 | 小さい矢印ボタンをタップ | 左右スワイプで直感的に移動 |
| ナビゲーション | PC版のサイドバーがハンバーガーメニューに | ロール別のボトムナビで1タップアクセス |
| 情報量 | 全ロール同じ情報が表示される | 役割に応じて必要な情報だけ表示 |
この差は使ってみると歴然で、「画面を見る」体験と「操作する」体験は全く別物です。
Shift Budのモバイル体験、具体的に何が違うのか
1. 月間シフトがリストに変わる
PCでは月間カレンダーグリッドが便利ですが、スマホの横幅では数字が潰れて読めません。
Shift Budでは768px未満の画面を検知すると、自動的にリスト形式に切り替わります。日付ごとのカード形式で、今日の日付まで自動スクロール。朝の出勤時にアプリを開いたら、すぐに今日のシフトが目に入る設計です。
▼ デスクトップ:月間カレンダーグリッド

▼ モバイル:日付ごとのリストビュー

曜日ごとの色分け(日曜は赤、土曜は青)、特別休業・特別営業のバッジ、予約状況まで一目でわかります。カレンダーの「あの小さいマス」をタップする必要はもうありません。
2. スワイプで日付を移動
スマホでシフトを確認するとき、いちばん頻繁にやる操作は「前日・翌日を見る」こと。
小さいボタンに指を合わせてタップ...ではなく、画面を左右にスワイプするだけ。フォトアルバムをめくるような自然な操作で日付が切り替わります。

ヘッダーの矢印でも移動できるが、スワイプのほうが圧倒的に速い
ただし、シフト編集中やAI提案パネル表示中は自動的にスワイプ無効。「編集してたのに画面が動いた」事件(これ、地味にストレス)を防いでいます。
3. ボトムシートでシフト編集
PCではモーダルウィンドウでシフトを編集しますが、スマホでは画面下からスッと出てくるボトムシートで操作します。
これの何がいいかというと、片手の親指が届く範囲にすべての操作ボタンがあること。右手でスマホを持ちながら、親指でシフトの時間変更、担当切替、削除まで完結します。施術の合間にサッと確認・変更して戻る。そんな使い方ができます。

開始・終了時刻、ソース切替、削除まですべて親指圏内
4. ロール別の情報表示
オーナー・マネージャーとスタッフでは、必要な情報が違います。
マネージャーに見える画面:
- シフトサマリー4項目(総予約数・総シフト数・違反数・充足率)
- 法令違反インジケーター(6連勤、休憩不足の赤表示)
- 設定メニューへのアクセス(ボトムナビに歯車アイコン)
スタッフに見える画面:
- シフトサマリー2項目(自分に関係する予約数・シフト数のみ)
- 違反インジケーターは非表示(管理情報を見せても混乱するだけ)
- ボトムナビ4項目のみ(シンプルで迷わない)
「全部見せておけば親切」ではなく、**「必要なものだけ見せることが親切」**という設計思想です。スタッフが見て「うわ、情報多い...」と思った瞬間にアプリは閉じられます。
▼ マネージャー:4項目 + 設定タブ

▼ スタッフ:2項目のみ・設定なし

5. ドラッグ&ドロップもモバイル対応
サービスメニューの並び替え。PCではドラッグ&ドロップで簡単にできますが、従来のHTML5 DnDはスマホのタッチ操作で動きません(iOS Safariで顕著)。
Shift Budでは専用のドラッグ操作ライブラリに移行し、ハンドル部分だけを長押しして並び替えられるようにしました。ハンドル以外の場所をタッチしても縦スクロールはそのまま動くので、「並び替えようとしたら画面がスクロールした」問題も解消しています。

左端の6点グリップがドラッグハンドル。それ以外のタッチは通常スクロール
Before / After
| Before(PC版のみ / 簡易スマホ対応) | After(Shift Bud モバイルファースト) | |
|---|---|---|
| スタッフ利用率 | 導入後3ヶ月で約30%まで低下 | 85%以上を維持(手元で完結するから) |
| シフト確認方法 | PC or LINE転送 | アプリ1タップ |
| 希望シフト提出 | 紙 or LINEメッセージ | スマホから直接入力(収集率95%超) |
| 日次シフト閲覧 | 横スクロール + ピンチ拡大 | 縦スクロールのみ(操作ステップ60%削減) |
| 情報の過不足 | 管理者もスタッフも同じ画面 | 役割別に最適化(迷子率ゼロ) |
なぜ「スマホで使える」がスタッフ定着に効くのか
シフト管理ツールの導入目的は、たいてい「店長の負担軽減」です。それは正しい。でも、使うのは店長だけじゃない。
スタッフにとってシフト確認は毎日の行為です。それが「PCを開いてブラウザでURLにアクセスしてログインして...」だと、LINEで聞いたほうが早い。スタッフの心理的ハードルは想像以上に高いんです。
一方で、スマホのアプリを開いてスワイプするだけならどうか。SNSを見るのと同じ感覚でシフトが確認できる。この「使う気になる」かどうかの差が、3ヶ月後の利用率を大きく分けます。
そしてスタッフの利用率が上がると、こんな変化が起きます:
- 希望シフトの収集率が上がる → 調整の手間が減る → 店長の時間が浮く
- シフトの伝達ミスが減る → 「聞いてない」が消える → 現場のストレス減少
- 「ちゃんとしたツール使ってる職場」という印象 → 採用面でもプラスに(意外とこれ、効きます)
技術的にどう実現しているか
技術者向け: 実装の裏側
レスポンシブ分岐
useIsMobile() フックでビューポート幅をリアクティブに検出。768px を境界にデスクトップ/モバイルのコンポーネントを出し分けます。画面リサイズにもリアルタイム対応。
スワイプナビゲーション
useSwipeNavigation カスタムフックで touchstart / touchend ネイティブイベントを処理。水平移動量が閾値(50px)を超え、かつ垂直移動量の1.5倍以上の場合にスワイプと判定。passive: true で縦スクロールへの影響をゼロにしています。
ドラッグ&ドロップ
HTML5 DnD から @dnd-kit ベースに移行。PointerSensor + KeyboardSensor でマウス・タッチ両対応。touch-action: none はハンドル要素のみに適用し、リスト全体のスクロール阻害を回避。
パフォーマンス最適化
- モーダルコンポーネントを
next/dynamicで遅延読み込み(初期バンドル約77KB削減) - Context Provider の分割と
useMemo安定化で再レンダリングを最小化 filter().map()の単一ループ化、content-visibilityの適用
ユニットテスト1,600件超、E2Eテスト164件で品質を担保しています。
まとめ
シフト管理ツールの成否を分けるのは、機能の数ではなくスタッフが毎日使いたくなるかどうか。
高機能なツールを導入しても、スタッフが使ってくれなければ情報は分断されたまま。結局LINEグループに戻る。シフト管理ツールの「真の導入成功」は、全員が自然にアプリを開く状態を作ることです。
Shift Budは、施術の合間にスマホをサッと開いて、スワイプでシフトを確認して、ボトムシートで希望を入力して、閉じる。この10秒の体験のために、モバイルUXを徹底的に作り込んでいます。
モバイルUXだけでなく、AIによるシフト自動生成・予約連動・法令チェックなど、Shift Budの全体像についてはAIシフト作成の導入事例記事をご覧ください。

