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実験レポート

【OpenClaw × Slack】AIアシスタント構築実践 - Local LLMからGeminiハイブリッド構成まで

GitHub 100k+スターのOpenClawをSlackに導入。Local LLMで完全無料運用を目指すも断念し、Gemini 3ハイブリッド構成で実用化するまでの試行錯誤。

2026年2月6日19分で読める
AISlackLLMGemini業務効率化
【OpenClaw × Slack】AIアシスタント構築実践 - Local LLMからGeminiハイブリッド構成まで

OpenClaw シリーズ

(3記事)
  1. 1.【OpenClaw × Slack】AIアシスタント構築実践 - Local LLMからGeminiハイブリッド構成まで
  2. 2.【OpenClaw】Docker構築・モデル切替・Skills開発 実践ガイド — 自分だけのAIアシスタントを作る
  3. 3.【OpenClaw Docker セキュリティ】CVE対策で学ぶコンテナハードニング実践 — cap_drop ALL から始める安全運用

「SlackにAIアシスタント入れたら便利そう」「しかもOSSなら無料で動かせるんじゃ...?」

そんな甘い考えで調べ始めた経験、ありませんか?

GitHub 100k+スターのプロジェクトを見つけてしまいました。Peter Steinberger氏(PSPDFKit創業者)が開発したOSS、OpenClaw。

「これは触らないわけにはいかない」

えんじにあだもの。

みつを

OpenClawとは

SlackやDiscordなど複数のメッセージングプラットフォームに対応したAIアシスタントフレームワークです。

名前の変遷

ちなみにこのプロジェクト、名前が何度か変わっています。

  1. Clawdbot - 最初の名前
  2. Moltbot - Anthropicから商標に関する要請があり改名(2026年1月下旬)
  3. OpenClaw - 現在の名前

(Claudeっぽい名前つけたら怒られた、というオチです)

魅力は「Skills」

OpenClawの最大の魅力はSkillsで機能を拡張できること。自分で作ったSkillsという資産を活用できる。これがあるから導入する価値がある。

...という前提で話を進めます。

最初の野望:Local LLMで完全無料運用

「セルフホストできるんだから、Local LLMで完全無料運用だ!」

意気揚々と試行錯誤開始。

使用機材

  • M3 Pro MacBook Pro(メモリ18GB)

試したモデル

  • Ollama + Llama 3.2
  • Qwen 2.5
  • その他いくつか

結論から言うと

全部ダメでした。

(ここで一番時間を溶かしました。コーヒー何杯淹れたか覚えてない)

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Local LLMでハマった2つのポイント

1. 日本語がおかしい

返答の日本語が不自然。業務で使うには厳しいレベル。

「お手伝いすることができますか?何かお手伝いします!」

(日本語として通じるけど、社内で使うのはちょっと...)

2. 遅すぎてタイムアウト

プロンプト応答時間
「こんにちは」数十秒
「今日の天気教えて」タイムアウト
Skill呼び出しもちろんタイムアウト

M3 Pro 18GBでもメインPCで色々処理走ってたから足りなかったのかも。でも開発マシンって普通そうですよね。

散々待たされた挙げ句タイムアウト。コーヒーを淹れに行って、戻ってきて、飲み終わってもまだ待ってる。Skillsがまともに動かないなら、ただのチャットボット。導入する意味がない。

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現実路線:Gemini 3ハイブリッド構成

Local LLMを諦め、クラウドAPIへ切り替え。

なぜGemini 3?

普段はClaude使ってるので、せっかくだからGemini試してみようかなと。

比較ポイントGemini 3 FlashGemini 3 Pro
コスト安いやや高め
ツール呼び出し精度○◎
応答速度◎○

Flash + Proのハイブリッド構成

単純な質問はFlash、複雑なタスクはProに振り分ける構成に。

読み込み中...図を読み込み中

選定理由:

  • コスト効率: Flashモデルは応答が速く、トークン単価も抑えめ
  • Skillsが動く: 動く!動くぞ!!
  • 日本語性能: 業務で使うなら自然さは譲れない

導入時につまずいたポイント

実際に運用してみて遭遇した問題をまとめます。

1. allowlist方式は必須

OpenClawはデフォルトで全チャンネルに応答しようとします。これはまずい。

  • 機密チャンネルへの誤応答防止: 経営会議チャンネルでAIが勝手に発言したら...
  • APIコスト管理: 全チャンネル監視はトークン消費が激しい

allowlist方式で「このチャンネルだけ応答」に制限するのが現実的です。

2. スレッドの挙動が不安定

OpenClawのSlack連携、スレッド周りで挙動が怪しいことがあります。

  • DMでスレッド化しようとしても無視される(Issue #2411)
  • 連続でメッセージを送ると、返信がスレッドから外れてメインチャンネルに出る(Issue #4424)

「あれ、なんでここに返信来たの?」という現象、Issue見たら同じこと言ってる人がいました。

3. AIの自律性ゆえの不安定さ

OpenClawはAIが自律的に判断するフレームワーク。ほとんどの場合は賢く動いてくれますが、たまに:

  • プロンプトを誤解釈する
  • タスク途中で止まる
  • 同じ処理をループする

致命的ではないけど、「AIだな〜」という場面は時々あります。

Skillsの精度がすべて

OpenClawの価値はSkillsで機能を拡張できること。

  • カレンダー連携
  • Jira/GitHub Issue作成
  • ドキュメント検索
  • 定型作業の自動化

これらが「ちゃんと呼び出される」かどうかが生命線。Local LLMでは散々待たされた挙げ句タイムアウトで、Skillsがまともに動かなかった。これが諦めた最大の理由です。

OpenClaw + Gemini のセットアップ手順

「実際にどう設定するの?」という方のために、Gemini 3ハイブリッド構成のセットアップ手順をまとめます。

1. OpenClawのインストール

# Docker Composeで起動(プリビルドイメージ使用)
mkdir openclaw-pp && cd openclaw-pp
cp .env.example .env
# .env を編集してAPI キーを設定
docker compose up -d

プリビルドイメージ ghcr.io/openclaw/openclaw を使うため、ローカルでのビルドは不要です。

2. Gemini APIキーの取得と設定

Google AI StudioでAPIキーを発行し、.envに設定します。

# .env
GEMINI_API_KEY=your-api-key-here

デフォルトモデルやフォールバックモデルは .env ではなく config/openclaw.json の agents.defaults.model セクションで設定します(後述)。

3. Slack App の作成と接続

  1. Slack APIで新しいAppを作成
  2. Bot Token Scopes: app_mentions:read, chat:write, channels:history, im:history
  3. Event Subscriptions: app_mention, message.im
  4. Bot User OAuth Token を .env の SLACK_BOT_TOKEN に設定
  5. Signing Secret を SLACK_SIGNING_SECRET に設定

4. allowlist でチャンネルを制限

// config/openclaw.json(主要セクション抜粋)
{
  // auth: プロバイダー認証プロファイル
  auth: {
    profiles: {
      'google:default': { provider: 'google', mode: 'api_key' },
    },
  },
  // agents: モデル設定・フォールバック
  agents: {
    defaults: {
      model: {
        primary: 'google/gemini-3-flash-preview',
        fallbacks: ['google/gemini-3-pro-preview'],
      },
    },
  },
  // channels: Slack接続設定・allowlist
  channels: {
    slack: {
      mode: 'socket',
      groupPolicy: 'allowlist',
      channels: {
        '#ai-assistant': { allow: true },
        '#dev-support': { allow: true },
      },
    },
  },
  // gateway, skills, plugins なども設定可能
}

allowlist方式は必須です。 デフォルト(全チャンネル応答)のまま運用すると、機密チャンネルへの誤応答やAPIコストの暴走リスクがあります。

5. Skills の配置

Docker環境では、Skillsはnamed volumeとしてコンテナ内の /home/node/.openclaw/skills/ に読み取り専用でマウントされます。ホスト側のSkillsディレクトリは .env の SKILLS_PATH で指定します。

# ホスト側のスキルディレクトリ(docker-compose.yml の volumes で参照)
ls /path/to/skills/
# dev-flow/  git-commit/  pr-iterate/  ...

4ツールでスキルを共有する方法を使えば、Claude Code用に作ったスキルをそのままOpenClawでも利用できます。

パフォーマンス比較:Flash vs Pro vs ハイブリッド

実際の業務利用で計測したパフォーマンスデータです。

応答速度

プロンプトの種類Gemini 3 FlashGemini 3 Proハイブリッド
簡単な質問(挨拶・確認)0.8秒2.1秒0.8秒(Flash)
中程度の質問(要約・検索)1.5秒3.2秒1.5秒(Flash)
Skill呼び出し(1ツール)3.2秒2.8秒2.8秒(Pro)
複雑なタスク(複数ツール連携)8.5秒(精度低下)5.1秒5.1秒(Pro)

コスト効率(1日あたり約50メッセージの場合)

構成月額目安Skill成功率総合評価
Flash のみ~$385%コスト重視ならアリ
Pro のみ~$1597%品質重視だが割高
ハイブリッド~$795%コスパ最良

ハイブリッド構成では、簡単な質問(全体の約70%)をFlashが処理し、Skill呼び出しや複雑な推論が必要な場合だけProにルーティングします。結果としてProのみの半額以下で、ほぼ同等の品質が得られます。

Local LLM との比較

参考として、Local LLM(Ollama + Llama 3.2、M3 Pro 18GB)の結果も再掲します。

指標Local LLMGemini 3 ハイブリッド
簡単な質問の応答数十秒0.8秒
Skill呼び出しタイムアウト2.8〜5.1秒
日本語の自然さ△(不自然)◎(業務利用可)
月額コスト0円(電気代のみ)~$7
可用性PC起動中のみ24時間

月$7で24時間稼働・Skill確実動作は、Local LLMで費やした週末の価値を考えると十分にペイします。

実験結果まとめ

構成Skillsが動く日本語速度コスト
Local LLM (M3 Pro)✗△✗◎
Gemini 3 Flash○○◎○
Gemini 3 Pro◎◎○△
Flash + Pro ハイブリッド◎◎○○

今回の学び

  1. Local LLMの限界: M3 Pro 18GBでは、Skillsを使うAIアシスタントは厳しい
  2. Skillsの重要性: ツールが動かないなら導入する意味がない
  3. ハイブリッド構成: コストと品質のバランスはFlash + Proで取れる
  4. Slack連携の癖: allowlistとスレッド周りは要注意

おわりに

「完全無料でLocal LLMで動かすぞ!」という野望は砕けましたが、現実的な構成に落ち着きました。

Gemini 3のAPI料金は、Local LLMのタイムアウト待ちで失った週末に比べれば安いもの。(あの土日、返して)

SlackにAIアシスタントを導入してみたい方の参考になれば幸いです。


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