「今日も効率化、明日も効率化...で、俺は何のために生きてるんだっけ?」
業務改善、生産性向上、最適化。そういう仕事をずっとやってきました。
でも、ふと思ったんです。
生産性上げまくった先に、幸せってあるの?
...心当たり、ありませんか?
幸せは「無駄」の中にあった
考えてみてください。
- 子供と遊ぶ(時給換算したら会議室退出レベル)
- 旅行する(移動8時間、滞在3時間。効率厨が泡吹く)
- ペットの世話(ROI? マイナス無限大です)
- 焚き火をする(ガスコンロの方が1000倍効率的)
どれもこれも、わざわざ面倒事を引き受けてる。
なのに、そっちにこそ愛着を感じる。効率化コンサルが聞いたら「それ、最適化できますよ」って言いそうですよね。
(でも、その効率化コンサルも休日は焚き火してたりする。人間ってそういうもの)
思考実験:「非生産的の極み」を作ってみる
そんなことを考えていたら、作りたくなっちゃったんです。
クリックしてボタンを押したら、数が増えるだけのアプリ。
何も解決しない。何も効率化しない。ただ数が増える。それだけ。
(いや、それ本当に作る意味あるの?)
あるんです。意味がないことに意味がある。
(哲学科の学生みたいなこと言い出した)
名前は「カゾエルくん」。ネーミングセンスについては触れないでください。
なぜ「不思議なもの」を作るチームに参加したか
カゾエルくんは、私たちplaypark LLCがチームとして参加している yaoyoroz というチームのプロジェクトです。
yaoyorozの目標、聞いてください:
「あのアプリを作っていたチームだ」「あの記事を書いていたチームだ」「なんかいつも不思議なものを作ってるチームだ」と認知してもらう
「不思議なものを作ってるチーム」として認知されたい。
普通、「信頼される」とか「実績ある」とか言いたくなるじゃないですか。でもyaoyorozは「不思議なものを作ってる」で勝負してる。
このスタンスに惹かれたんです。
効率化・最適化の仕事をしているからこそ、あえて非効率なものを作る場所が必要だった。yaoyorozはその受け皿になってくれた。
「無駄」を選んだからこそ得られたもの
結果的に、無駄なものを作ることは無駄じゃなかった。
1. 純粋な技術学習
複雑なビジネスロジックに悩まされない。「クリックで数が増えるだけ」だから、純粋に技術と向き合える。
ちょうどRustを勉強したかったので、フロントエンドもバックエンドも全部Rustで書いてみました。
失敗しても誰も困らない。 この安心感、プライスレス。
本読むより100倍身につくし、バグ出しても「まあクリックカウンターだし」で済む。学習環境としては最高でした。
(技術詳細は「Yew + Rocketフルスタック開発」で解説しています。非生産的なアプリを本気で作る技術記事です)
2. 運用コストゼロへの挑戦
「非生産的なアプリに月額課金はさすがに...」という制約が、逆に創意工夫を生んだ。
Cloudflare Pages、Fly.io、Neon、Upstash。4つのサービスを組み合わせて、全部無料枠で動かしてます。
月0円で本番運用。 缶コーヒー1本分すら払ってない。
(「非生産的なアプリの運用費が0円」って、なんかもう哲学的ですらある)
詳しい構成は別の記事にまとめる予定です。奥さんに怒られない範囲で実験したい方、お楽しみに。
3. 「生産性」から離れる解放感
これが一番大きかった。
仕事で「この機能は本当に必要か」「ROIは」「優先度は」と考え続ける毎日。それ自体は大事なこと。でも、たまには何の役にも立たないものを全力で作る時間が必要だった。
その解放感、なんと表現すればいいんだろう。
「遊び」なんですよね、結局。大人になっても遊びたい。ただ、大人の遊びは技術を伴う。だからカゾエルくんは「技術的には本気」で作った。
効率化の仕事をしているからこそ
「え、効率化の仕事してる人が非効率なもの作るの?」
そう思いますよね。私も最初は自分で自分にツッコんでました。
でも考えてみてください。
料理人が休日にカップ麺食べたっていいじゃないですか。美容師が休日にボサボサ頭でコンビニ行ったっていいじゃないですか。
効率化は手段であって、目的じゃない。
効率化によって生まれた時間を何に使うか。その「何か」が、必ずしも効率的である必要はない。むしろ、効率化で生まれた時間こそ「無駄」に使うべきなんじゃないか。
効率化 → 時間が生まれる → その時間で焚き火する
これ、最高のサイクルだと思いません?
(効率化コンサルが提案する「効率化で生まれた時間の使い方」が焚き火だったら、ちょっと面白い)
まとめ:たまには無駄なことしよう
生産性を追い求めるの、疲れません?
もしあなたも「効率化疲れ」を感じていたら、一度立ち止まって「無駄なこと」をしてみてください。
焚き火でも、散歩でも、クリックカウンターでも。
面倒事を引き受けることで得られる愛着、確かにあります。
(この記事を書いてる時間も、たぶん非生産的です。でも楽しい。)
